人生のバグに振り回されがちな人や、日常でクスッと笑って気分転換したい人へ。まじこの波乱万丈な実体験エピソードをお届け中!

第28話 サボりがバレたら玄関に敵が5人、お母さんは魔女で不信感の塊。

サボりがバレた日、玄関にいた5人の敵

ある日、お母さんにまじこが学校をサボっていることが知られてしまった。
何ががどうしてこうなったのか、家に帰ると、なぜか玄関に子供の靴がたくさん並んでいた。

「まじこ、ここに座りなさい!」

お母さんに言われて居間に入ると、そこには、普段から学校でまじこに嫌な振る舞いをしてきていた子たちが座っていた。
びっくりやわ。

まじこはランドセルを置き、お母さんの横に座る。
その子たちも黙って下を向いたまま座っていた。
まじこは、学校を時々サボっていた理由を、その全員の前で話すことになった。

突然のことだったから、何も繕(つくろ)うこともできず、そのまま正直に、全てを話すことしかできなかった。

彼女たちからされて嫌だったこと。
「よそ者」だとか「共通語を話して都会ぶってる」とか言われていたこと。
それらは休み時間だけではなく、授業中もずっと行われていたということ。
心にしまっておいた傷を、自分が学校をサボったことによって、無理やり引っ張り出されることになったんや。

自業自得、だけどお母さんの「審議」に腹が立った

びっくりして緊張していた割には、まじこはちゃんと話せた方だとは思う。
けれど、なにせ相手は5人。
お母さんがどんなに問い詰めたとしても、彼女たちは「知らない」「やってない」の一点張りだった。

結局、結論として、お母さんは「まじこの勘違い、思い過ごし」という最低の決着をつけた。
学校に行かなかったのは、確かにまじこが悪い。
それは分かる。

でも……。

悔しくて、悔しくて、何よりも娘である自分の言葉を信じず、そんな審議を下したお母さんに、まじこは腹が立って仕方がなかった。

その子たちは、勝ち誇ったように、何もなかったような顔で帰っていく。
まじこはその後、そのことを弁解することもなかったし、改めてお母さんに分かってもらおうという気持ちすらなかった。

お母さんは「魔女」かもしれない

でも本当に不思議なのは、なぜ彼女たちをお母さんが特定できたのか。
なぜ、ピンポイントでその子たちを家に呼びつけることができたのか。
当時のまじこには、全く理解できなかった。

学校をサボったこと自体については、いずれバレるだろうと思っていたから仕方がない。
ある意味、そんなスリルや、ちょっと悪い子になってみたかった気持ちもないわけではなかったから、そこは自業自得や。

だけど、まじこが家に帰るより前に、その子たちがすでに家にいるなんて。
なぜ、あの5人だと断定できたのか。

「やっぱり、おかぁさんは魔女や!」
その時は本気でそう思っていた。

いずれにしても、もともとまじこはお母さんが苦手だし、「お母さん大好き」なんて思ったことが一度もなかった。
自分の娘よりも、嘘をついてごまかしている彼女たちの言葉を信じたのだ」と受け止め、お母さんへの根深い不信感は、ここからどんどん積み重なる一方だった。

いつもより重く感じる、クラスの扉

次の日、学校へ行くのが本当に嫌だった。
クラスの扉を開けるのが、ものすごく嫌やった。
いつもより何倍も重く感じる扉。

恐る恐る入ると、彼女たちの何人かが挨拶をしてくれた。
昨日、あれだけの修羅場があったというのに、何事もなかったかのように……。
でも安心はできんかった。

でも、一番ネックだった子とは、中学校では一緒にならないことが分かっていた。
「それまでは、とにかく辛抱や」
そう自分に言い聞かせながら、まじこは小学6年生の最後の時期を、ただじっと耐えて過ごすしかなかったんよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました