人生のバグに振り回されがちな人や、日常でクスッと笑って気分転換したい人へ。まじこの波乱万丈な実体験エピソードをお届け中!

第4話 おりこうさんすぎる姉 

お母さんが日中ほとんど家にいなかったせいか、まじこのはお母さんみたいにしっかり
していたんやと思う。

乏しいまじこの記憶のなかでひとつだけ覚えてるのは、姉の机の中がものすごくきれ
いやったこと。
鉛筆が長さ順にきれいに並んどった。
少しでも触るとバレてしまうくらい整理整頓されている。
それは大人になってからも同じで姉と暮らしたわずかな期間の中でちょこっと借りようと勝手に障る物なら「まじこ!あんたさわったでしょ!!!」と癇癪落とされるのがおち。

姉とは外でも家でも一緒に遊んだ記憶がほとんどない。
なにせ 10 歳離れてるから。

しっかり者でお勉強ができてどこから見てもおりこうさん。

だからなんとなく、小さい頃からお母さんは姉とまじこを比べてた気がするんや。
姉は勉強好きで頑張り屋。
まじこは小っちゃくてかわいい(ほんまかいな)けど、鼻水垂らして遊ぶガキんちょ。
たぶんお母さんはいろんなことを姉に頼っていたんだろうと思う。

はっ!思い出したわ。
お母さんが「買い物行くよ」って言うから、まじこは行こ行こモードになってたのに、なか
なか出かけへんくて、姉とお母さんがなんかコソコソしとったんよ。
何を話していたかなんだかわからんけどまじこにしてみたら「行くよ」と言われたら「Go!」なんや。

まじこはそれが気にいらなくて、そばにあった姉のブラウスの襟をハサミでちょん切った。
今思うと、まじこらしいリベンジや。

その時のまじこの感情を想像してみると、こうや。

ちびまじこ最大のリベンジ作戦 勝者はだれ?

「買い物に行くよ」と言われたから「今行ける、連れて行ってもらえる」とまじこは思う。
普段、から姉が遊んでくれるわけでもなし、家庭の中でイベントがあるわけでもなし、お母さんが日中何していたのかわからないような状況の中。
まじこは普段からアパートの中の子供たちが学校から帰ってくるまでただプラプラと時間をすごしている毎日。
そこにめずらしく「行くよ!」と声がかかったもんだから気持ちが舞い上がってたんやな。
だけど大人同士(10歳離れた姉はまじこからすると大人)ふたりでなんやらぐずぐずしている。
「行くって言ったのに・・」「行かんのかい行くんかい」「行くって言ったのに・・・やっぱりなしになるのかな」そんな思いだったんやと思う。
その間にまじこも「まだぁ~?」「早くぅ~」とか言ったもんだから「黙って待ってなさい!!」って怒られたんやな。
それで近くにあった姉のブラウスをチョッキ~ン!と切ったんやな。

当然めちゃ怒られて、「あんたはお留守番!」って買い物に連れていってもらえんかった。
結局まじこは行きたかった買い物も自分からなしにしてしまったんや。

やっぱり、あの頃からまじこは姉が嫌いやったんやな。
やきもち妬いてたんやろか。

でもなんでも原因と結果ってあるもんやな。

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