まじこが 2 年生くらいの時やったと思う。
姉がこの家に来た。
まじこは姉に 10 年近く会っていなかったし、何の喜びも親しみもなかった。
姉は体格もよくて、まじこと 10 歳も離れていたから、まじこにはものすごく“大人”に見えた。
お母さんが 2 人いるような感覚、威圧感すらあった。
当時のまじこから見た姉の印象は、喜怒哀楽で言うと完全に「怒」。
機嫌が悪いか怒っているかのどちらかで、まじこのように能天気にキャッキャと遊ぶタイプ
ではなかった。
姉は大学受験のために来たようだった。
姉はそれまでずっとお爺ちゃんの家にいて、そこから高校へ通っていたはず。
やのに、それとも、姉にとってはどうでもいい事だったから「無感情」だったのかもしれないな。
記憶をほじくり返しても、姉は “初対面のお父さん”と接していたという感じは全くないし、
姉がお父さんに慣れているという雰囲気もなかった。
不愛想でとっつきにくい姉、比べるお母さん。
愛想のいい姉ではなかったから、まじこが感じ取れなかっただけなのかもしれない。
今考えると、まじこが初めてのぞき見をした時から姉は知ってたんかなとも思える。
姉がまじこたちの暮らしているところへ来た時の“足跡”がまったくわからない。
ただ気がついたらそこにいた。
お母さんやお父さんから歓迎されている様子もなかったし、いつのまにかって、そんな感じやった。
姉はお爺ちゃんの家に高校卒業までいたのか、大学進学のために早めにこっちへ来たのか、
そのへんの記憶も曖昧や。
ただ、姉は一日中机に向かっていたのは覚えている。
姉が来たからと言って生活が変わるわけでもないし、何が起きるわけでもない。
姉は午前中は寝ているし、起きてからはずっと勉強、まじこが寝る時もつ上に向かっている。
まじこと遊ぶわけでもしゃべるわけでもなく、食事とお風呂の時だけ下に降りてくる。
ただ、お母さんからは特別扱いはされていた姉。
しっかりしているから。
まじこみたいに泣いたり笑ったり騒いだりしないから。
お母さんが気に入っていないお友達と遊ばないから。
何かにつけて言う「お姉ちゃんは」「お姉ちゃんなら」という母の言葉がまじこをぐさぐさ傷つけていたのをお母さんは気が付いていたんだろうか。
小さいまじこでも友達の兄弟関係とうちでは全く違うことがわかっていた。
まじこは一人っ子のような感じ。
だけど一人っ子の様に甘やかされてもいないし特別扱いもされていない。
まじこって何なんやろ・・・・その時から少しづつそう感じていたのも確か。
そのころから、まじこの家族は「義父であるお父さんとお母さん、ガリ勉の姉、そしてまじ
こ」。
そんな構成になった。
あくまでも家族ではなくて構成やな。
🌟まじこから一言コメント🌟
親も子育てに必死かもしれない
でも子供に投げかける言葉、視線、本人も知らず知らずのうちに少しづつ傷ついているかもしれない。
うちの子は大丈夫!って一旦本当かな?って見直してみるのもいいと思う。
兄弟/姉妹は絶対比べたらあかん。
その子はその子や。



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